いけばなはもっと⾃由でいい私は、古流のいけばなを教えたいということよりも、花との時間を楽しんでほしい、花と仲良くなってほしいと思っているのです。 いけばなに、正解も不正解もありません。だから、型やしきたりにとらわれず、⾃由に花を⽣けてほしい。のびのびと⾃分を表現してほしい。「こうあるべき」や「正しさ」より、⾃分らしさを⼤切にしてほしい。 でも、花を⽣けていると、「こうしたいけど、まっすぐ⽴たない」とか「ここを斜めにしたいけどできない」ということが起こります。そういう時に、どうしたら形にできるのかを教えてあげたいのです。エネルギッシュな⺟のそばで、正統派のいけばなも、⾃由花も、ダイナミックなアート作品も作ってきた私だからこそ伝えられることがきっとあるから。⽣まれた時から、花がいつもそばにありました。華道家の⺟からはたくさんのことを学ばせてもらいました。これからは、そこに⾃分らしさをプラスして、⾃由に花を⽣ける楽しさ、花のある暮らしの豊かさをたくさんの⼈に届けていきます。花はたった1輪あるだけで、みんなを優しい気持ちにします。花を愛する⼈が増えれば、争いはなくなるかもしれません。そんな花のパワーを⼀⼈でも多くの⼈に知ってもらうために活動していきたいと思っています。
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